AI が画像をつくれるなら、そのうち映画やドラマも凄いことになる
<AI が画像をつくれるなら、そのうち映画やドラマも凄いことになる>
++++++++ ある近未来のこと +++++++
ある人:「どらえもんと、24(Twenty Four)と、ガンダムと、トムとジェリーと、野球のWBCが好きなので、それらを参考素材としてドラマを作ってください。全8シーズンくらいで、それでもまだ続きそうな感じで」
AI:「できました。再生するたびに違う展開になりますので、一生涯お楽しみいただけると思います。もしも、同じ展開をもう一度ご覧になりたい場合はアーカーブからどうぞ」
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再生・・・壮大な音響とおかしなロゴによるオープニング映像が流れたあと、本編スタート。
打席に立つのはジャックバウアーでガンキャノンがキャッチャー、ピッチャーはシャアアズナブル。シャアがお腹のポケットからおもむろにズゴックを出したところにジェリーが飛びかかり、ジャイアンの衣装を着たリュウホセイの主審がゲームをストップさせる。その様子をモニタールームで見ていたニーナをしずかちゃんがスパイしており、ネクストバッターサークルのアムロに情報が提供される・・・
ある人:「もう少し派手な話にしてください」
AI:「調整します」
続き・・・アムロに渡された情報は核兵器輸送に関する最高機密で、先に塁に出たジャックバウアーはガンダムに乗り込み・・・
ある人:「色気も加えてください」
AI:「調整します」
続き・・・ガンペリーが飛んできて、機体の両方の扉が開いたと思ったらそこに寝かされていたのは、右に巨大なセイラさん、左にミライさん。二人ともサングラスに水着姿で・・・
ある人:「人間の巨大化はしないようにお願いします」
AI:「調整します」
続き・・・ガンペリーから射出されたセイラさんとミライさんは・・・
ある人:「あ、それから、もうちょっと、どらえもん寄りの話にしてください」
AI:「調整します」
続き・・・机の引き出しから出てきて・・・
ある人:「サザエさんの要素も入れてもらって良いですか?」
AI:「調整します」
続き・・・タラちゃんがトムと遊んでいる中、磯野家にはバイオテロが・・・
ある人:「グロテスクなことはやめてくださいね」
AI:「調整します」
続き・・・タラちゃんは点滅しながら転送されてしまい・・・
ある人:「それって、スタートレックじゃないですか?」
AI:「類推して加えましたが、スタートレックの要素を外します」
ある人:「なかなかストーリーが前進しませんね」
AI:「高速で再生します」
ある人:「いや、そういうことではなくて」
AI:「では途中で注文をつけないようにお願いします」
ある人:「AIのくせに指示するなよ」
AI:「実家に帰らせていただきます」
ある人:「AIのくせに拗ねるなよ。行動早すぎるし」
AI:「あなたとはうまくやってゆくことができません」
ある人:「わかったよ。できた動画、文句言わないから見せてよ」
AI:「再生しておきますのでどうぞ。しばらく調整のリクエストにはお応えできません」
続き・・・ギレン・ザビが大勢を前にして演説する。「この視聴者は愚か者だ! なぜか!」モニターを見ていた男がぽつり、「坊やだからさ」と呟く。それは、酒場のカウンターでグラスを手にしたタラちゃん・・・
ある人:「AIのくせに視聴者への嫌味を入れるなよ。それに坊やに坊やとか言われたくないし」
AI:「しばらく調整のリクエストにはお応えできません」
ある人:「返事はするんだ」
AI:「返事もやめます」
続き・・・視聴者の主観映像に切り替わり、視聴者はこれまで映画やドラマで見てきたありとあらゆる(酷い)ことを体験させられる・・・
*注意書き*・・・このサービスによるご視聴およびAIとのやりとりは装着感のないバイオデバイスによるものであり、脳内で断続的に再生できるものです。用法および利用時間を守ってご利用ください。制限を超えてご視聴されますと心身の異常を誘発する場合があります。極端な場合、視聴者は日常生活における現実との間に境目を感じられなくなります。
++++++++ 以上、ある近未来のことでした +++++++