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ポタ電・ポータブル電源・オフグリッドなるか?・家庭用蓄電池として使えるか?

ポタ電・ポータブル電源・オフグリッドなるか?・家庭用蓄電池として使えるか?

 

仮に、50万円近いお値段がつけられている、5kwh(5000wh)のモデルを使うとしましょう。

 

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・・・・ 残念ですが ・・・・

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・電気料金の節約という目的に対しては、多少の貢献はするものの、費用対効果としては満足できないと思います。

・非常用の電源あるいはバックアップ電源としての価値はあります。

・あるいは、車に積むなどして移動するのであれば便利かもしれません。

・それでも、キャンピングカーや船などの場合で積載したままにするのであれば他の方法が勝ります。

・充電したり、蓄えた電気を使ったりするために面倒な配線をする必要がないという点については、ポータブル電源はとてもシンプルです。

・しかしその一方、全てがひとつの箱の中に入っているため、トラブルがあれば原因の特定ができず、対処の方法もわからないという問題があります。

(メーカーの立場に立てば、販売した製品が移動を想定したものである以上、どこでどのように使用されたのかわからないので、保証のためのガイドラインを考えると頭が痛い・・・。だから利幅を大きくとらないと商売にならない)

 

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以下、ポータブル電源を家庭用蓄電池としてうまく活用できないと考える根拠

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発電量、充電能力、蓄電能力のバランスから計算して、実際の電力消費量を保持できないと考えられるためです。5000whのポータブル電源は、優れたスペックを誇る電源だと思いますが、毎日の繰り返し使用については「少し支える」というような調子だと思います。

 

ある製品について、メーカー資料によれば、充電に1200W(パネル発電量として許される最大値)で4.75時間かかると記載されています。

 

1200Wで4.75時間というのは、晴天が4.75時間続けば良いというわけではなく、実際には晴天2.5日分程度の発電量として計算しなければなりません。春の晴天でも1.5日程度は必要です。

 

その一方、使用する電力は一般家庭では毎日10kw程度ですから、蓄えられた電気が5kw程度では完全に赤字状態となり、満充電からのスタートでも翌日は再び空っぽになっていて、次の満充電までに晴天2日ほどを要するという循環から抜け出せません。

 

晴天でなければさらに悪い循環になります。雨天時は晴天時よりも多くの電気を使いたいはずですし、その間、充電はほとんどできないからです。

 

毎日使う場合の有効な使い方としては、満充電から使用開始して、毎日発電された分量のみを使うというような方法です。自然相手なので発電量の平均値の半分程度を使うということになると思います。具体的には、5kwhのポータブル電源から使う電力は毎日2500wh以下に抑えた使い方が良いということになります。