Industnatural(インダストナチュラル)

「インダストリアル」と「ナチュラル」のハイブリッドライフを提案&実践中

<DIYでオフグリッドを計画する人のためのメモ その4> 予算計画のつづき

DIYでオフグリッドを計画する人のためのメモ その4> 予算計画のつづき

 

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前回(その3)までで、ソーラーパネルからの電気を入力するところまでと、蓄電池をハイブリッドインバーターに接続するところまでが完成しています。

(ここまでの予算は約110万円)

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<つづきは、商用電源の接続>

ハイブリッドインバーターなら、つなぐものはパネル、蓄電池、そして商用電源の3つだけ。

 

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<コスト>

ハイブリッドインバーターに何アンペアを入力するかによって変わります。

20Aで良いのなら、屋外にあるコンセントの裏側からケーブルを誘導するだけでも済みますのでコストは銅線の分だけです。

30Aで良いのなら、一般的な配電盤の中にあるような黒いスイッチのアンペア数をチェックして、もしも20Aばかりなら30Aの物と交換。コストは700円くらい。そこから銅線を引けばOKです。

それ以上のアンペア数を入力するなら、屋内の場合は屋内配電盤の中の一番大きなブレーカーから銅線。屋外からなら、引き込み直後の屋外配電盤の中から銅線を引っ張ってくる必要があります。いずれにしても、コストは銅線の代金と工事代金程度です。

 

<落とし穴>

アンペア数を理解し、必要数を算出し、そして決断することが重要です。

ハイブリッドインバーターには100Vで50アンペアというようなサイズの入力ができますから、家庭で契約している電気が100V50Aなら、引き込み線に一番近いブレーカーから直接電気を入れても大丈夫ということになります。契約ががそれ以上で、例えば60Aや80Aなら、50AのブレーカーをつけてそのあとのラインをいれればOKです。

しかし、日中は太陽、日没後は蓄電池を優先するような使い方をする場合、ハイブリッドインバーターが100V50Aの全量を要求することは稀で、それは太陽も蓄電池も電力を供給できない場合で、なおかつそれだけの電力を家庭内で使う場合だけ。

仮に、真夜中に蓄電池が空っぽになるようなライフスタイルとして、そんな真夜中にヒーターとドライヤーと電子レンジと電気ケトルを同時に使うなら、50Aに達することがあるかもしれません。そんな使い方はしないと決めて、30Aで良いと判断することもできるわけです。

しかしここに落とし穴がひとつ。その時、ハイブリッドインバーターは蓄電池を充電しているか、それともしようとしています。タイマーでそうさせないこともできますが、そのような設定をしていない場合、計算外に電力を使っているのが蓄電池だったということになります。

30A程度にするなら、使い方(日々の電気の使い方)に注意が必要。

契約アンペア数をそのまま入力するなら、特に違和感なく電気を使うことができますが、上述の落とし穴の存在については頭のすみにおいておく必要があります。

 

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商用電源の接続のためにかかるコストはとても小さく、工事をプロにお願いしてもおそらく2万円、3万円といったところかと思います。ブレーカーの新設が必要になる場合を想定して多めに見積もっても5万円くらい。ここまでで予算は115万円になりました。

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つづく

 

次は、いよいよ配電盤へ