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<DIYでオフグリッドを計画する人のためのメモ その2> 予算計画

DIYでオフグリッドを計画する人のためのメモ その2> 予算計画

 

<予算をやりくりするためのチャレンジ>

 

太陽光を迎える順に・・・

 

1、パネル・・・250W〜350Wくらいのパネルで、ワット単価60円以下で、10kwを確保したい。中古品や未使用品ストックの放出品をターゲットにします。60円の10k(10000w)で、60万円くらい。大きな金額ですが、パネルはまず交換を考えたくなくなる(15年超に渡って考えなくて良い)重要アイテムですのでまずはパネル予算でがんばります。設置面積が大きい場合はワット数が低めでワット単価も低めのパネルがあればそちらを選んでもOK。設置面積が限られている場合はとにかくワット数が大きなものを最初に確保して、とにかく10kwhmレベルを目指したいところです。

(パネルの発電能力が10kwあれば、関東地方の発電量はおそらく晴天の1日あたり25kwくらいになります。条件がよければもっと高くなり、日陰や曇りがあれば12kwくらいに落ち込みます。仮に平均が20kwとすると、平均的な一般家庭の毎日の消費電力を十分に確保でき、余剰分を蓄電池に繰り越せる体制になります)・・・(予算は60万円)

 

2、パネルの設置・・・パネルに関する見えにくいコストは取り付けのためのコストです。専用の架台は高いので、DIYで安くできる方法を検討したいところです。パネルはそれ自体がサッシ窓のようなものですから、極端なことを言えばアルミ缶を折りたたんでつくったアルミ板でも、フレームにヒレ状に取り付けておき、それを設置場所にねじ止めするだけで固定できます。フェンス式なら、鉄製のアングルと杉の柱材を組み合わせて立てればそこに直付けでOK ・・・(予算は2万円?)

 

3、ケーブル・・・屋外、屋根上で高熱になることを想定するために相応のケーブル(CVケーブル)の使用が推奨されています。メートル単価は180円くらいです。より安くするためには中古品を使う、屋内用のケーブルと保護チューブで代用する、設置方法を工夫して配線を短くするなどの方法があります。スクラップ引き取り業者での銅線取引価格は現在キロあたり500円程度ですので「鉄くず買います」というような解体屋さんに相談してみるのも良いかもしれません。・・・(20メートルで3600円)

 

4、MC4コネクタ・・・1ペア100円くらいです。コネクタなしで直結してもその部分の保護さえすれば電気的には問題ないと思いますがリスクと手間を考えれば、ここでコストを追求すべきではなさそうです。すべきことは、コネクタなしの銅線を購入し、自分で圧着することです。・・・(予算は600円)

 

5、接続箱・・・複数の系統にわけた配線をまとめてひとつにする必要があるために接続箱を使うことが一般的です。箱は防水で、中にブレーカーを仕込んだりします。この箱は専用品である必要はありません。焼酎の4Lペットボトルをカットして逆さまにかぶせるというようなやり方でも風雨と誤操作を防ぐことができれば良いと思います。・・・(予算ゼロ)

 

6、インバーター・・・パネルで発電した電気は直流なので、交流の家電製品を使うためにはどうしても必要。いろいろなタイプがある中で、ハイブリッドインバーター(5000Wクラス・SRNE)を選んでおけば(2023年現在)買い直す必要はほとんど感じないと思います。直輸入なら10万円くらい。ソーラーからのケーブルを入力する前にブレーカーを間に入れます。ブレーカーも直輸入で2000円くらい。SRNEのケーブル入力端子が少々貧弱なので日本の春日電子のものに交換。価格は400円くらいです。・・・(予算102400円)

 

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ここまでで、ソーラーパネルからの電気を入力するところまでが完成です。(ここまでの予算は約75万円)

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つづく

 

次は、蓄電池

その次は、商用電源の接続

さらにその次は、いよいよ配電盤へ