Industnatural(インダストナチュラル)

「インダストリアル」と「ナチュラル」のハイブリッドライフを提案&実践中

DIY・オフグリッド・日産リーフのバッテリー・台風によるトラブル

電力会社による電気も、時には停電しますよね・・・という言い訳はしたくありませんが、DIYによるオフグリッドは、商用電源と同じか、それ以上のトラブルがあると想定しなければなりません。

 

今回経験したのは台風によるトラブルでした。

 

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僕の場合は、ほぼオフグリッドにしていて、いつでも商用電源100%に戻せる仕組みにしています。基本料金分くらいは商用電源を使うことにしていて、それは主に、冷蔵庫、通信環境、工具類です。この他のほとんどすべてはソーラーパネル由来の電気で、日産リーフのバッテリーを組み直したものを蓄電池にしています。

 

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連日太陽が出ないということがあまりない地域なので、これまで商用電源がオフグリッド側の電力不足を補うような場面はありませんでした。ところが雨が続いたある日、2秒ほど停電しました。雷が鳴っていたので、周囲が停電したのかと思いましたがそうではなく、オフグリッド側の電力がとても短い時間だけ停電したのです。

 

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原因をチェックする方法はまず、BMSからの情報を確認することですが、この段階で日中にしては珍しくバッテリーレベルがとても低いことがわかりました。そして充電ができていないこともわかりました。

 

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屋外に出て、まずはソーラーパネルからのケーブルとそのブレーカーをチェックしてみます。漏電の可能性を疑ったためです。しかしここには問題がありませんでした。

 

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次に、ハイブリッドインバーターをチェックしてみます。設定では、ソーラーパネルからの充電が弱く、なおかつ電力を多く使用している場合、例えば夜間においては、リーフのバッテリーに貯めた電力を使うことになっています。それでも電力が不足しそうな場合には商用電力の出番となり、使用している家電のためも給電も、バッテリーの充電のための給電も、どちらも商用電力によって行うことができます。

 

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ところが驚いたことに、商用電力の入力がありません。雨天なので当然、ソーラーパネルからの給電もごくわずかで、それでリーフのバッテリーに蓄えられていた電力を使いすぎていたことがわかりました。過放電になる手前でまずはハイブリッドインバーターが警告を出したのちに停止させるようになっています。さらに、BMS側でも放電を停止する仕組みにもなっているため、バッテリーが過放電の状態になってしまうことはありません。

 

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2秒ほどの停電で復旧したのは、その時に洗濯乾燥機を動かしていて、乾燥のための熱源スイッチが入ったことによって瞬間的に大きな電流が引き出されたためでした。その後、まだ余裕を残していたシステムが再始動できたので、完全な停電には至らなかったというわけです。

 

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ではなぜ、バックアップとして控えていたはずの商用電力の入力がないのか? もしも入力が設定通りであれば2秒ほどの停電をすることもなく、切れ目を感じさせないような素早さで商用電源に切り替わる仕組みなのです。

 

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謎解きは簡単でした。商用電源の配電盤から、インバーターに接続されていた回路上にあった外部電源取り出し用のコンセントが台風の風雨のためにショートして、この回路のブレーカーがダウンしていたのでした。他のブレーカーはすべて無事だったためにこのことに気がつかないまま、ハイブリッドインバーターが商用電力を必要とする場面になってしまったということでした。

 

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これは危険性のないトラブルですが、バックアップ用に用意した仕組みが先にダウンしてしまっているというのはよくない構図です。もっともダウンする可能性がない回路をバックアップ用にする必要があると反省しています。