DIY・太陽熱温水器(その4)節約効果の落とし穴
太陽熱温水器・節約効果の落とし穴
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しっかり節約効果を確認できていますが、その裏側で問題点もあると考えています。
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問題点1・・・・ 真夏の節約効果が仮に数千円だったとして年間での節約効果は最大でも数万円。太陽熱給湯設備の導入コストはDIYでも20万円くらいですから、回収に少なくとも数年間はかかります。
問題点2・・・・ 太陽熱温水器の形状、構造、素材は、ソーラーパネルと比べ物にならないほどにデリケートです。台風や地震の場合にはとても心配な存在。導入コストを回収する前に破損してしまうのではないかという不安があります。
問題点3・・・・ 隠れた問題として、機会損失コストがあります。太陽熱温水器を導入するためのコストを、電気式の給湯器のために使っておけばよかったという、見えない損失です。
第一にキッチンの熱源を電気に切り替えてしまえば、ガスの使用量はさらに少なくでき、ゼロにもできます。
第二に、太陽熱温水器が温水をつくれるくらいの日光があれば、ソーラーパネルも温水をつくれるくらいの発電ができているはずで、むしろ、そのような時には蓄電池も満タンで、せっかく発電した電気を捨てている状態とも言えます。(もちろん、パネルの能力にもよりますけれど)
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このように問題点をチェックしてみると、同じ予算、同じ手間、同じリスクなら、ソーラーパネルを増やして、電気式の温水ボイラーと保温タンクを設置するほうが、太陽熱温水器を設置するよりも効率的と考えることもできそうです。
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