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「インダストリアル」と「ナチュラル」のハイブリッドライフを提案&実践中

DIY・オフグリッド・日産リーフのバッテリーを使う計画と実行(その4)「トライアル」

DIY・オフグリッド・日産リーフのバッテリーを使う計画と実行(その4)「トライアル」

 

<何から始めるか? 何をどうすれば良いのか?>

それを明確に把握するために、経験を積んでおくことをオススメします。

 

外された状態でテープ留めされているオレンジのバルブの中身はヒューズ。絶対に差し込んではいけない。

 

<実践のラフスケッチ・・・そのラフスケッチのための提案>

DIYの経験がある人なら誰もが知る真理・・・

「二度目はうまくできる」

・もう一度作るなら、失敗しない

・もう一度作るなら、とてもうまくできる

・もう一度作るなら、より安く、効率よくできる

 

フグリッドを目指す電気工作のラフスケッチを未経験の状態で描くのはかなり難しい。

誰かの真似をするだけなら少しは簡単かもしれないけれど、それでも、言葉にするのが難しいポイントもたくさんあります。

また、ラフスケッチを描くことと同じくらいに、小く経験しておくこともまた重要。つまりテストケース。そのあとなら、ラフスケッチの精度が飛躍的に高くなります。

 

<自分のためのトライアル・テストケース>

DIYで家庭用のオフグリッドを目指す人にオススメしたいテストケースは、ポータブル電源を作ることです。

日産リーフのバッテリーなら、偶然ですがそのために丁度良い。初期型なら、一台分のバッテリーケースの中に48モジュールが入っています。このうち全てを使うと消防法に引っかかります。42モジュールならOK。残りは6モジュール。これはポータブル電源には十分な容量というわけです。

 

<自分のためのトライアル・もうひとつのテストケース>

ソーラーパネルの扱いもはじめてなら、もうひとつ別のテストケースを最初に経験することをおすすめしたいと思います。方法はとても簡単ですしコストもあまりかかりません。できたものの活用法もあります。それは、超シンプル常夜灯です。必要なものはソーラーパネルのスペア、自動車用の古いバッテリー、激安チャージコントローラー。銅線。LED照明器具。以上。

ソーラーパネルは家庭用に用意するものを一枚か二枚多めに買ってスペアとしつつ、ここで活用するという考え方。もしも本命の大規模施工途中にトラブルがあってもスペアがあるので大丈夫というわけです。

 

ソーラーパネルだけは最初に決める>

他の部材と異なり、ソーラーパネル選びで失敗すると、大きな予算を使ってしまう上に買い直しが困難なので身動きがとりにくくなります。施工後に気づいたならもっと大変。だからこそ、よく研究して目的に合うものを選ぶべきです。

オススメは、家庭用ではなく、産業用の中古品です。家庭用は屋根上というパネルにとってきつい環境に設置されていることが多く、施工も大変。取り付けたのも大工さんや屋根屋さんだったりします。解体も住宅の解体業者さんが行うことが多い。最初から最後まで、パネルにとってはかなり過酷な状況です。そして性能は控えめだったりします。

(要するにパネルよりも屋根が主役のところにパネルをつけているので無駄な作業や困難な環境、悪条件による負荷がパネルにかかっていたりすることがある)

一方、産業用は、パネルの仕様書を元に用意された専用の土地で、専用の架台を使って、専門業者が扱います。最初から最後まで、パネルの都合が優先される環境。定期的なメンテナンスも専門業者が行い、まずいパネルがあれば交換されたりもしています。そしてもともとスペックが高く、中古の状態でも十分以上の性能を持っている場合がほとんどです。産業用パネルの見分け方はとりあえず250W以上でフレームはシルバー。あとは販売者に来歴を聞いてみると良いです。

 

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円安がきついですが、世界的なインフレ傾向はもっときついです。エネルギーコストもあがる一方。個人がオフグリッドを目指す前に、社会のグリッドが崩壊中。中古でいろいろなものを購入できる現在を逃すと、何もかもが今以上に入手しにくくなるのではと心配しています。