Industnatural(インダストナチュラル)

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DIY・ソーラーパネルの選び方(その3)新品か、中古か。

<新品の場合>

・最近は新築でも中古良品パネルを選ぶ傾向が見られます。売電の環境が優遇されなくなる中、新品では割に合わないためです。非常に小さな屋根で限界ギリギリまで発電効率をよくするには新品の最高レベルのパネル(畳一枚弱で300W超)が必要になりますが、導入コストと節約できる電気代とのバランスをチェックして賢く考えたいところです。

 

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<中古の場合>

・いよいよ、性能が高止まりしはじめたと言って良いレベルの、良い中古パネルが流通し始めています。270Wというようなスペックです。オフグリッドが目的なら、中古良品で揃えることをお勧めします。

 

・ガラスの問題・・・汚れや小キズが発電効率に影響するとされますが、雨の多い日本の環境では新品でも中古品でも、あるレベルの汚れに到達してからも汚れが年々蓄積するというようなことは考えにくく、ガラス表面の問題は無視して良いように思います。

 

・内部のモジュールの問題・・・発電効率のダウンは、年間0.5%以下とされています。計算上は20年で10%のパワーダウンです。ところが、10年ほど使用されたパネルの発電能力を一枚ごとに測ってみると、スペックどおりの発電能力を保っている場合がほとんどですから、近年の製品であればモジュールの劣化はあまり気にする必要はないと思います。中にはスペック以上の能力を持っているものもあります。これば、最初から公称スペック以上の性能を持っていたためと考えられます。

 

・ケーブル、コネクタの問題・・・これらは施工方法と環境と取り外し作業や輸送の際の扱われ方などによって状態が左右されますが、もともと屋外で何年も使用されることが想定されているパーツであるため、これも最近のモデルであれば特に大きな問題はないと思います。コネクタは交換した方が良いものがありますが、交換すればまた長期間の使用に耐えます。

 

・フレームの問題・・・ソーラーパネルのフレームはアルミ製が一般的です。アルミは鉄のようにはサビませんが、アルミサッシ同様に表面のかさつきや白変、黒変は見られます。鉄のビスが使われていた場合は電食による劣化が見られることがありますがその影響範囲は限定的で広がりません。また、大雪、台風などによってフレームが歪んでいる場合がありますが、使用に耐えないほどに歪んだパネルは流通しません。

 

・入手の問題・・・中古良品は価格的も性能的にも非常に魅力的ですが、同じパネル、同じ環境で使われていたもので揃えたいというニーズに対して、まとまった数の入手は簡単ではありません。(電池と同様に、バラバラのものを組み合わせて使うことはオススメできません)オフグリッドを目指す場合、24枚から32枚ほど同じもので揃えるべきです。数枚単位で買い集めて徐々に発展させることもできそうですが、そのようにすると、インバーターに接続するときの電流、電圧を揃えることがうまくできず、配線や周辺機器の取り扱いが難しくなります。