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DIY・オフグリッド・日産リーフのバッテリーを使う計画と実行(その2)「容量の壁」

DIY・オフグリッド・日産リーフのバッテリーを使う計画と実行(その2)「容量の壁」

 

<容量についての壁は消防法>

昔からの規制が残っていて、改正されることを期待するしかありません。

あるいは、届け出をして突破するか、裏技を考えるか。

 

<最低限48個モジュール、理想的にはその2倍>

一般家庭がオフグリッドに成功できるバッテリーの容量は、たぶん、初代日産リーフのバッテリー容量と同じくらい。その2倍もあれば大家族もきっと満足。曇天がしばらく続いても大丈夫。つまり、48モジュール程度は欲しい。本当はもっと欲しい。(リーフバッテリーに限らず、単に容量の問題として)

 

<容量とそのサイズ>

消防法規制範囲内で計画するなら、サイズは買い物カゴ8個分くらい。コストコのショッピングカートなら1台ではきついかなというレベル。家庭蓄電池用に組み直した場合のサイズ感は、大きなスーツケース2個分くらい。設置場所は他のあれこれを入れてこの2倍あることが好ましいので、大型冷蔵庫くらいのスペースを確保したい。スリムに作る場合は小型自転車を置くスペース程度の空間が必要。

 

<部屋を分ければ消防法クリア?>

そんな情報もあるようですが、もしもそうなら、壁は消防法ではなくて予算になりますね。各部屋にエアコンを設置するイメージに近く、ひとつの家に複数の蓄電ユニットを配置できるなら、完全オフグリッドは間違いなく実現できます。(もちろんそれだけの発電量をソーラーや風力で賄えるとして)

 

<移動式なら消防法クリア?>

自動車の中に入っている蓄電池の容量は消防法の規制範囲を超えています。それが良いならこれも良いだろうというやや強引な論理がこの方法。移動できる、台車式の蓄電池ユニット。設置ではなく、仮設。もちろん、消防法の蓄電池容量規制が真に適切な防災目的なら、良い対処方法ではありませんし、良い解決でもありませんね。このクリア方法、ただの抜道だから嫌いですと言われたら反論はできません。ただ、日産リーフの場合、あれだけ路上でテストされていて、一台も炎上したことがないのだそうです。制御やケースが優秀だからということもあると思いますけれど、相当に激しい事故も経験しているはずで、それでも燃えていないのは参考にして良い情報という考え方もできそうですね。

 

<申請で規制クリア?>

無許可で設置する場合の容量制限がある。それならば許可を得て大きくする方法もあるわけです。その場合、壁は土地の広さです。対策には土地の広さが必要。なぜなら、オフグリッド大成功レベルのバッテリー保管庫の置き場所は、自宅の軒先きから3M以上離す必要があるから。庭があっても普通はきつい。普通車2台分の車庫があれば、うまくすればその片隅に配置できるかもしれない。

 

<電気のオフグリッドを目指すなら、ほかのあれこれからもオフグリッドしたい>

簡単に克服できそうにない困難に対して情熱を燃やすのも、DIYの楽しみのひとつだと思います。電気のオフグリッドは素晴らしいテーマですから、そのついでに、古い規制からもオフグリッドする方法を考えたいものですね。