Industnatural(インダストナチュラル)

「インダストリアル」と「ナチュラル」のハイブリッドライフを提案&実践中

エアストリームのウインドウラッチをリフレッシュ

エアストリームの窓の開閉の仕組みはとても良くできています。

 

いい加減なつくりのようで、頑丈で、壊れにくく、目一杯解放でき、雨が入りにくく、気密性が高いです。不具合があっても、叩けば治る的なアメリカらしい要素があるので、メンテも容易です。

 

今回は、その窓の構成パーツの中でも案外複雑なものをリフレッシュします。

ウインドウラッチ。通販では送料別で、ひとつ5000円ほどもします。窓一箇所につき2つ必要。窓が6箇所あれば12個。かなりの金額になりますので、時間をかけてリフレッシュする価値があります。

 

写真は、そのラッチのいくつか。リフレッシュ済みのもの、分解したもの、リフレッシュ前のもので、不具合のないもの、ネジの切れてしまったものがズラリ。長ネジはリフレッシュのために使う材料です。

 

分解したものをご覧いただければわかると思いますが、部品点数が案外多く、その部品の中で一般的に流通しているものはワッシャーとバネと細ピンのみ。爪と、軸と、バネのハウジングとつまみは専用品で、鋳物だったり削り出しだったりして適当に調達できるものではありません。

 

この中で不具合が起きるのはバネのハウジング内。アルミの電食カスが内部に溜まって動きがまずくなります。これはよほどひどくなければ注油や掃除で治りますが、分解整備をしたいなら、爪を外すことになります。このとき、壊れる可能性が高いのがセンターの軸。アルミの細いパーツに鉄のネジが使用されているため、そこで電食を起こして固着します。熱を加えてみるなどいろいろな対処方法があるのでしょうけれど、今回、12個のネジを外そうとして、軸の破断を避けられなかったのは5箇所ほどでした。

 

破断した軸を溶接などの方法で再生するのは非常に困難なので置き換えを検討しますが、これは専用の削り出しパーツで、そっくりなものを作るには旋盤が必要。今回はステンレス製の長ネジを素材として、ドリルで小さな穴をあけるなどの簡単な加工を施して代用品を製作。組み直し。結果は上々。全ての窓のラッチがうまく動くようになりました。

 

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ウインドウラッチはDIYでリフレッシュできる。