Industnatural(インダストナチュラル)

「インダストリアル」と「ナチュラル」のハイブリッドライフを提案&実践中

トヨタ・コースターのカスタマイズ (二度目の車検は継続車検)

前回の車検は、広報車を普通貨物にする変更を含む中古転入新規ということで、準備すべきものも手続きもなかなか複雑でしたが、何をどうすれば良いのかが明確だったとも言えます。

 

二度目の今回は、各種の小改造を施してからはじめての車検ということで、構造変更を伴う車検になるか、それとも単なる継続車検になるかという判断からスタートするという意味で、どうなるのか読みにくい車検でした。

 

前回も今回も、「ややこしそう=どの程度の予算が必要なのか読みにくい」ので、ユーザー車検という方法をあえて選択。業者さんにお願いすればそれだけですからややこしくないのですが、検査場に一度行けば済むのかどうかさえわからない特殊なクルマであるため、自分で全てを行うことによって問題があればその部分を完全に把握して対処でき、そうしてクリアしておけば、その次からはややこしくなくなると考えたというわけです。

 

結論から言えば、前回の「構造変更&中古転入新規」は手続きが少し複雑である一方、気持ちは楽。今回は単なる「継続車検」となり、手続きは単純である一方で精神的には疲れる結果となりました。

 

経験したことをすべて記録しておきます。

 

1、車検切れ1ヶ月前から、車検期間の損失なしに車検を受けることができることを確認し、余裕ある日程でユーザー車検を受けることを計画。(具体的には、有効期間が10月末までなので、9月末からロスなし車検)

 

2、保険屋さんにお願いして自賠責保険の次の(約)一年分を契約。(保険期間が残っていても車検期間中全部において有効である自賠責保険加入が原則)12ヶ月分で、23970円。

 

3、陸運局のオンラインユーザー車検システムで車検日程を予約。

 

4、車内の装備品(取り外し可能な家具類)を搬出。荷室はほぼ空っぽの状態。最低限の工具類とダンボールシートを積んでおきました)

 

5、その他の点検項目対策(有効期限内の発煙筒、ウインドウウォッシャー液の補充、燃料の補充、タイヤ空気圧の確認、ランプ類、ホーン、シートベルト警告灯、サイドブレーキ警告灯)

 

6、必要書類等が揃っていることを確認して出発。(書類は、車検証と自賠責の証書だけ。納税証明はオンラインで3ヶ月以上前に支払っていれば不要。認印も今回は不要でした。そのほか、現地で自動車検査票、重量税納付書、継続検査申込書OCR、点検記録整備記録簿の4点を購入します)

 

7、現地到着。窓口5番で「継続車検」と告げて書類(上記)を購入。100円

 

8、窓口10番で車検証を見せて、指示された重量税を支払う。37800円

(車齢18年超の貨物5トン超なので少々高額。軽量化して構造変更すれば31500円かも)

 

9、10時13分。書類(自動車検査票、重量税納付書、継続検査申込書OCR、点検記録整備記録簿)への記入を済ませて、車検証と自賠責証明を添えて窓口0番に提出。(ここで、ユーザー車検予約の有無を問われる。予約したのは10時15分受付開始のラウンド2)書類に不足がなければ「コースに行ってください」と告げられる。

 

10、10時16分。クルマに戻り、大型用のコースに並ぶ。(構造変更の場合はスペアタイヤ等を降ろすか、降ろしやすくしておく必要あり。継続車検の場合はスペアタイヤも荷物もそのままでオーケー。10時15分から30分までは休憩時間で順番待ちのままストップ。10時30分スタートの3番手につけて待ちます)

 

11、10時35分。コース入口付近で係官が次の項目をチェック。例えば、後ろのウインカーの確認の際には「左!」などと大声で指示されるので係官との呼吸合わせが必要・・・ 室内のチェックとエンジンのチェックの際に係官が車内に入る。エンジンカバーは開けておくか、すぐに開けられる状態にしておく必要あり。

(チェック項目・車外では、車体番号、ヘッドライト、ハイビーム、フォグランプ、ウインカー、ハザードランプ、ワイパー、ウォッシャー、ホーン、ブレーキランプ、リバースランプ、ナンバー灯、最大積載量表記、タイヤの種別と状態、全体の雰囲気等(たぶん、窓ガラスとか車体の傾きとかを見ていると思う)・・・車内では、エンジン、椅子、シートベルト、荷室の状態とスペースの大きさ、荷物から乗員を守る保護板もしくは仕切り棒。発煙筒はチェックされませんでした)

 

12、10時40分。コースへ誘導されます。最初は排ガス検査。マフラーエンドに測定器具を差し込まれてそのまま。特に何も言われず。書類くださいと言われ、スタンプをもらって前進。

 

13、ブレーキ検査と横滑り検査。フロントをローラーの上にのせてブレーキを踏んでください、離してくださいとの(スピーカーからの)指示に従い、次に後輪で同じことをするだけ。ただし降後輪の場合はハンドブレーキも。ここでは係官が寄り添ってくれずに、自分で書類を持って車外に出て、機械に差し込んで押印。

 

14、前進して、速度計検査。後輪をローラーに乗せて、天井からぶら下がったスイッチを手繰り寄せてから加速。40キロのところでスイッチオン。ここでも自分で車外に出て機械で押印。

 

15、前進して、今度はヘッドランプの検査。係官の声に従ってヘッドランプをオンにして待つだけ。しばらくすると、ハイビームにしてくださいと言われ、またしばらく待つ。やはりここでも機械で押印。

 

16、さらに前進。中央が空洞になっている通路になります。下からの検査です。

所定位置ではエンジンをオフにして待ちます。係官がハンマーを持ってあちこちトントン。その後エンジンをかけてくださいと言われて、今回はここで呼び出し。「そのままピットに降りてきてください」ピットではヘルメットをかぶらされて「何で呼ばれたかわかりますよね?」とひと声。マフラーを指さされて、「これでは通せませんので直してきてください」見ると、マフラーパイプのある部分に穴が空いていて、そこから排気漏れあり。「アルミ巻いてくればいいですか?」と聞くと、「漏れていたらダメです」との回答。あまり詳しく聞けそうな感じではなかったので、わかりましたというと、「今日もう一度来ますか?」と聞かれ、「そうします」というと、となりの自動ドアの部屋で再検査と伝えておいてください。4時までに来てくださいね」とのこと。

(走行距離1万キロのクルマですが、ファーストオーナーは公団で、毎日エンジンをかけていたとのこと。その習慣がマフラー内の水を呼んでいたものと推測しています。他に錆びがほとんど見られないクルマなので)

 

17、クルマをコースから出して駐車場に置き、指示された自動ドアの部屋(総合判定ボックス)に書類を持っていくと、何か記入され、資料を渡されましたがそのままフォルダにしまいこんで大急ぎで出発! いざ、最寄りのホームセンターへ。

 

18、11時15分。アルミではなくてステンレスのテープをチョイス。持参した段ボールシートを使ってクルマの下に潜り込み、漏れていた箇所をぐるぐる巻き。いい感じに保護できたので出発! いざ、再び検査場へ。(早めのランチでも、と思ったけれど・・)

 

19、そのままコースへ直行。奇跡的に順番待ちゼロ。この時点で11:40分。コース侵入前に車体番号と資料を確認されて、今度はコースの中の各ポイントチェックをスルーして床下チェックのピット場へ。同じ係官が「はい、用紙をください」とすぐに言うので降りてみるとあっさりスタンプをくれて、機械でもスタンプを押して、それから再び駐車後、「自動ドアの部屋」へ。1分もかからずに全検査適合のスタンプをゲット。走ってオフィス内の窓口へ。

 

20、午前の受付を終了しますというアナウンスが聞こえる中、窓口1番の書類受付ボックスに全ての書類をクリップでまとめて投入。この時、11:44分50秒。午前受付終了の10秒前。あと10秒遅ければ単に書類の受付待ちのランチタイムになってしまうところでしたがギリギリセーフ!

 

21、数分で新しい車検証と、提出していた自賠責の証書と整備記録簿を受け取って、「はい。お疲れ様でした」と言われました。「これで終了? もう帰っても良い?」と、素人丸出しの駄目押し質問をすると、「はい」とにこやかに言われて、ほっとした〜 以上でおしまい。

 

 

・・・記録(継続車検)・・・

・よほど目立った変更点がない限り、

(どういう場合に構造変更手続きが必要かは陸運局と相談)

「構造変更」なし。「継続車検」のみ。

 

 

・・・継続車検の経費・・・

自賠責保険23970円

・書類代金100円

・重量税37800円

・マフラー穴埋めテープ約1000円

合計62870円

 

 

・・・継続車検の準備・・・

・荷室はできるだけ空っぽで(貨物車なので貨物車らしく)

・仕切り棒(もしくは壁)を忘れずに

・ウォッシャー液を補充

・ガス漏れ(マフラーの錆)チェック

・発煙筒の有効期限もチェック

・最低限の工具は必携

・時間には余裕を持って