Industnatural(インダストナチュラル)

「インダストリアル」と「ナチュラル」のハイブリッドライフを提案&実践中

移動式コンテナハウスを製作するプロジェクト フォード 6L ディーゼルターボ

今回の牽引車、フォードエクスカージョン。6Lディーゼルターボ。

 

このモデルは、あのアメリカでも、史上最大のボディーサイズを持つことが仇となって短命に終わったモデル。2000年モデルに始まり、2005年には製造打ち切り。いくらなんでも大きすぎでしょうという環境保護団体からの圧力に屈したのだとか。しかしその後もこのモデルのベースであるF250ー350ピップアップ、スーパーデューティーは製造が継続され、これをベースにエクスカージョンのボディーを切り貼りして再現したモデルが存在します。ベスト・バイは、2003年から2004年モデルとされ、クレーム&リコール対応後でコストダウン前であることがその理由。

 

6Lディーゼルターボのエンジンは、それ以前の7.3Lをダウンサイジングする目的で開発された一方、可変ターボが装着されたことが過去にないメリットとデメリットをもたらし、このエンジンのデビュー直後はトラブルが多発したことでイメージダウン。その後の改善によって信頼度が高く燃費のよいエンジンとして再評価され、燃料とオイルの品位に気をつければ信頼度の高い良いエンジンということで人気を取り戻したとのこと。

 

高圧のオイルポンプによって燃料を噴射するため、オイルの粘度や状態がまずいとこれがうまく機能せず、燃料の品位がまずいこともまた不調の原因になるようですが、アメリカと日本での使用ならばまず問題はないと思われます。(メキシコに入るとわかりません)

このエンジンでは、回転数があがるとき、可変ターボが羽を大きく広げるため、明確なホイッスル音を聴くことができます。そしてその時の加速は大きな車体に似合わず非常に鋭いものとなります。山道の登りでも軽快な走りを楽しめます。それでいて、燃費は高速ならリッター10 キロを超える経済性と無給油航続距離も魅力的。

 

2WDと4WDがありますが、長く乗るのならおすすめは2WD。4WDはフロントもリーフスプリングで、ランクル60のように船のようなゆらゆらとしたピッチングとハンドリングの鈍さがあること、そしてフロントの駆動系にガタが発生しやすく、走行中の異音が絶えない状態になるなどの問題あり。2WDはフロントコイル、リアリーフで壊れにくく、乗り心地やハンドリングも良好で非常に扱いやすいです。牽引に2WDはどうなのかという点については、よほどの荒地や砂地でない限り問題になりません。十分な車重とヒッチ荷重が必要十分なトラクションをもたらすためです。

 

さて、このフォードには、高強度のヒッチメンバーと電気系のコネクターが装備されています。電気ブレーキコントローラーも装着されています。バックギアに入れれば、ナビ画面にリアビューが映し出されるために、牽引車との接続も簡単。

新たに用意しなければならないものは、今度やってくるトレーラー側のカプラーの高さとサイズに合わせたヒッチボールマウントとヒッチボールくらい。それぞれ数千円で購入できます。準備はたったこれだけ。

 

牽引免許はもちろん必要。取得は難しくありません。あとの注意点としては、トレーラーとの連結検討のために陸運局にクルマを持ち込むため、車検にきっちり対応できるようにしておく必要があります。(たとえば灯火類に問題があればその場で、もしくは3ヶ月以内の対策を求められます)

 

車庫証明をとって、印鑑証明を用意して、実印と諸経費を持って、仮ナンバーをつけて、トレーラーと牽引車をセットで陸運局に持ち込みます。