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トヨタ・コースターのカスタマイズ(災害対策車両)

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コースターの白は、ランクルの白と同じ色。


このところの災害は被害が大きくなりがちですね。うちのエリアでは家が破壊されるほどの災害を経験したことはありませんが、避難勧告が出される機会が増えてきたように思います。

 

災害とは無縁の仕事をしていたり、不便を楽しむ遊びのクルマを作っているときに、それどころではないと嘆く人がいることには胸が痛みますが、自分の仕事をがんばることもめぐりめぐって社会のためになると信じて自分にできることをしようと思います。

 

さて今回は、トヨタコースターと災害の関係について考えてみます。

 

実は、このクルマを選ぶとき、中古車市場にはまさに「災害対策車」と題されたクルマも何台か見つけました。ベースはトラックで、車格としてはコースターよりも上のクラスも、下のクラスもありましたが、どちらもしっくりこなくて見送りました。こういうの、作りたいなと思ったクルマもあり、それもトラックベースでしたが、こちらの案も見送りました。比べたわけではありませんが、結果的にはコースターでよかったと思うことが多いです。それは特に、取り回しの良さと空間の使いやすさについて。比較しなくても想像できる明確な違いがあるからです。ではなぜ、コースターベースの災害対策車両を見たことがないのかと言えば、おそらく加工性がよくないからではないかと思います。

 

トラックの荷台をベースとして自由度の高い箱を改造したり作り出したりする工程と比較して、バスの車体を改造する工程は無理や無駄が多くなります。トイレ、シャワー、執務室、ベッドなどが狭い空間に詰め込まれた本格的な車両を作るためには、基本的に直線で設計できる方が圧倒的に有利ですし、トラックベースなら切ったり貼ったりもしやすい。

しかし素人には、逆にコースターが向いているかもしれません。確かに、壁や天井は曲線だらけで、フロアには巨大なタイヤハウスもあれば乗降口のステップもあり、バッテリーの点検口もあるような車内ですから棚をひとつ設置するにしても何かと面倒が伴いますが、それでも、はじめから「安心でき、快適な空間が確保されている」ことは決定的なメリットです。

 

災害のときに一番欲しいものは、安心できる空間です。その次に水、食料、着替え、電源、シャワー、通信環境、パソコン、キッチン、収納庫・・・ これらを全て伴って移動できるというのは、キャンピングカーの持つ良い特徴。コースターがあれば、ひとまずなんとかなるという安心感だけでもプラス。万一、本当に災害対策車両としての出番があればとても心強い。

 

そして、もしもうちの近所がひどい災害に遭ってしまったとき、助けにきてくれたボランティアに、うちは大丈夫ですから他の人を助けてあげてくださいと言えるようになっておくこともまた、こんな素敵なクルマで遊ばせてもらっている者として、目指すべき項目のひとつではないかと思うのです。