Industnatural(インダストナチュラル)

「インダストリアル」と「ナチュラル」のハイブリッドライフを提案&実践中

トヨタ・コースターのカスタマイズ (新・ベッドについての考察)

f:id:KK18633C:20190922203606j:plain

引き出し式ベッドを検討するために作成した原寸大モデル。フロントからリアへの移動の際にタイヤハウスをまたがなければならないのが難点。


椅子を交換して、ダイニングにフラットなスペースを作ってそこにベッドを設営する方式に変更することを決めました。

 

海外のキャンパーの動画で、この空間利用と同じ方法を採用している事例を大くみましたが、ダイニングの片付けとベッドの設営はなかなか面倒な様子。同じような空間利用、つまり、ダイニングの上方空間と、ベッドの上の空間を共有する方法を採用するにしても、片付けや展開のアクションを限りなくゼロに近づけたい。

 

幸い、コースターの車内空間には余裕があるので、ベッドをどこか別の場所にそのまま収容しておいて、必要なときに取り出すという大掛かりなアクションも不可能ではありません。では、どこに収容しておくか? それは天井吊り下げだったり、壁に立てかけることだったり、折りたたんで立てておくことだったり。。。今回は、どらえもん方式にします。引き出しをあけたら出てくる方式。ベッドは平面ですし、ふとんや寝袋をしいた状態でもほぼ平面ですから、3次元空間で大丈夫。3列目シートの背を倒すと、裏側に大きな引き出しがあり、それを引き出すとダイニングエリアの上の空間がそのままベッドになるという仕掛けです。

 

2列目、3列目のシートは背を前倒しにしてフラットになることがポイント。そしてテーブルの高さは調節できるような足にして、これらのダイニングのパーツをベッドの足として活用するわけです。

 

ベッドが収容されていたスペースは、ベッド使用時は空間として放置されることになりますが、そのスペースは高さ12センチほどの大きな平面のようなものであるだけですし、ベッドが出てくるときに通った空間はベッドに置き換えられただけですから無駄が最小です。

 

そして、そのベッドが収容されていたスペースの位置が絶妙で、これはちょうど、ほんとうに机の引き出しと同じようなポジションになります。ということはつまり、机の上と下は自由に活用できるわけです。何も置かなくてもいいし、何かで埋め尽くしても良い。そして、くつろぐためまたは眠るために、その部分を片付ける必要がない。要するに、2列目、3列目の椅子の背もたれとダイニングテーブルの上以外は何もかもそのままで良いわけです。ダイニングエリアは散らかりやすい場所ですが、できれば常に片付けて綺麗にしておきたい場所でもあるので、片付けをする作業も合理的。

 

これは画期的と思います。どらえもんの引き出しの、開く方向が横になっただけ。机の上には棚を置いたり、洋服を吊るす棚を置いたり、パソコンやスタンドライトを置いたりしてもそのままで良く、机の下にはバッテリーを置いたり、遊び道具や小道具類を収納する引き出しを設置してもよく、オフィスチェアや折りたたみ自転車を収めておくスペースも確保できます。ベッドは大きなものなので、机の上の空間も下の空間も大きく、いろいろなものを置いてもまだ余裕があります。リアゲートに近いあたりでは仕切りをつけてシンクを置き、キッチンにすることもできます。

 

この方式は、原則として直線で4メートル以上(もしくは縦横2メートル以上)の室内空間が必要になるのでコースターくらいの大きさでなければまず実現困難。せっかくコースターなので試してみることにします。

 

・・・その後・・・

細い木を組み合わせて、原寸大のはりぼてサンプルを制作してみることにしました。

その結果、体験してみないとわかりにくいサイズ感がよくわかり、細かな部分をつくるときのためのヒントもたくさん得ることができました。ついでに脱線して、跳ね上げ式の(A形)折りたたみベッドのサンプルもつくってみましたが、これはやはり難しそう。コースターの断面図が丸いために、展開時と折りたたみ時では横向きの移動をしないとうまくベッドの面積を確保しにくい上に、展開の動きがシンプルに見えて、平面を折ることや、そのままクルマの中で安定させるというのはやはりなかなか難しいようです。そんなわけで、引き出し式に戻ります。

 

・・・さらにその後・・・

引き出し式にすることを決めた直後に仕事が忙しくなって放置〜 そのうちに考えを巡らして、結局というか、どうしても、トランポ状態にできることを条件として残したいと。要するに、ベッドの横幅が問題。どこに隠しても、このクルマの車内の幅に残せる隙間はまっすぐに歩けるかどうかギリギリのところ。そして巨大なタイヤハウスをまたぐことになる。このストレスはとにかく巨大。天吊では天井高ストレスが巨大。立てか式も考えたけれど、展開のアクションのときに通る空間に何も配置できないことがストレス。さて、そうなると、格納するしかない。もともとベッドメイクをしなくても良い方式にしたかったので、格納方式を検討していませんでした・・・ ベッド完成への道は険しい!

 

f:id:KK18633C:20190922203755j:plain

A型に折れ曲り、立ち上がるベッドの原寸大モデル。寝袋がそのまま干せるけれど、存在感がありすぎる上に横幅がとりにくい。