エアストリームの雨漏り修理(その3)
水がそこにあったのなら、痕跡があります。
その痕を追いかけるのがコツだと思います。
写真は、ルーフベントとアンテナが装着されていた部分です。磨きを開始したところ。周囲に黒っぽい模様があることが確認できます。これは、雨が降るたびに水がそこに溜まっていたことを意味します。アンテナの重さのためにてっぺん部分のアルミ外板が少し凹んでしまって、それで水が溜まるようになったのです。
コーキングがしっかりしていれば、水はいつか流れ去ったり干上がったりするので浸水せずに済みますが、一般的なコーキングの保証期間は1年から3年で、環境によってはもっと早く劣化して水の道を作ってしまいます。
このアンテナの穴は、どんなにうまく塞いでも、水たまりになりますから、それを避けるためには周囲よりも高くしなければなりません。鉄なら内側から叩くのが良いですが、アルミですからあまり叩くと割れます。そうでなくても、このアンテナ穴の周囲にはすでにいくつものピンホールができていますし、リベットの穴もたくさんあります。ルーフベントの穴もそうですが、叩いて外板を曲げて水を追いやることはできそうにありません。溶接も非常に困難。
従って、この穴をぴったり塞ぐためには巨大な吸盤のようなものが必要です。