Industnatural(インダストナチュラル)

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エアストリームの雨漏り修理(その1)

エアストリームは、アメリカで雨漏りしていなかったものを輸入しても、日本に到着してしばらくすると、どうしても雨漏りするようになるそうです。何が理由なのかはさておき、構造的にはもともと雨漏りする要因があります。従って、対策せずにいればいつかほぼ確実に雨漏りします。

 

コーキングでなんとかしようとする場合が多いですが、一般的なコーキングの保証期間は長いものでも1年から3年。これはあまり指摘されることがないのであまり知られていないと思います。そしてそのコーキングでは、どんなに密着させたつもりでも、施工直後であっても、水の道の全てを塞ぎ続けることはできないと考えたほうが良いと思います。

 

本格的な防水のコツは、永年ネバネバのタイプにするか、それとも継ぎ目に一定の圧力をかけ続けるかです。どちらかといえば後者が望ましい。船のハッチとか、トイレのタンクと便器の継ぎ目はそうなっています。

 

そのような防水方法が無理なら、屋根やサッシの防水のように、水の流れをうまくコントロールする方式を採用することになります。しかしエアストリームの屋根の上ではこれができない。より具体的に言えば、水をうまく流すことと、風に乗って吹き上がる雨水を跳ね返すことができません。

 

丸いのだからうまく流れるだろうという発想が、本気で考えることをブロックしているのかもしれません。てっぺんはほぼフラットですし、むしろ凹んでいる場合もあるし、もしも丸かったとしても、風が吹き付ければ多少の勾配では水は登り始めてしまいます。

 

水が登ってきても、跳ね返す構造があれば内部への浸水はないのですが、アルミのパネルの開口部にプレスで立ち上がりをつけてある・・わけではないし、内部にガーターがあって、浸水したらすぐにホースから排水できるような仕組みになっている・・わけでもなく、ただ単に切り落としてあるので、構造的に、水をはね返すことができないのです。

 

 

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エアストリームの屋根(前方)水の痕がしっかり見える。