トヨタ・コースターのカスタマイズ (SUVとの比較)
「バス」でしかなかったのですが・・・
しばらく続けてコースターに乗ってから、久しぶりに別のクルマ(アメリカ製の巨大SUV)を運転する機会がありましたのでレポートします。これからコースターの導入を検討される方の役に立てばと思います。
まずは着座姿勢に驚きます。SUVは、「狭い」。
キャブオーバー型と、ボンネット型の違いは徹底的に大きいです。ハイエースとランクルでも同じ違いを感じるはずです。両足がすとんと下に落ちる姿勢と、両足を前方に出す姿勢の違いです。
次に、視界に驚きます。SUVは、「狭い」。
フロントガラスが上下左右に大きなコースターでは、視界が見渡す限りのパノラマです。運転したSUVはアメリカ製で、誰が見ても「巨大」と思うようなものですが、特に上下に狭いと感じました。大げさかもしれませんが、映画館と、液晶テレビのワイド映画モード(画面の上下が黒くカットされたモード)のような違いです。
さらに、包まれ感。SUVは、「きつい」。
コースターはとにかく開放感抜群で、視界が広いだけでなく頭上や身の回りも開けているのでクルマの中にいるというよりは風景の中に身体を浮かべられているような印象があります。SUVの場合は視界が狭いだけでなく、インパネやドアや頭上スペースなど各方向に壁があり、詰め込まれているような印象があります。
走れば、(アメリカン)SUVは、何かに引っ張ってもらっているか、押してもらっているようなイメージ。あるいは風景がベルトコンベアのように向こうから流れてくるイメージ。コースターは、自分から進んでいくイメージ。ATとMTの違いも影響していると思いますが、ドライブをしている実感はコースターのほうがはるかに強いです。
曲がれば、SUVは、ひょい。大きさに反して軽快。コースターは、ぐわん。不快ではなく、大きさをしっかり感じられます。
ブレーキは、どちらもよく効きますが、特にコースターのブレーキは地面にタイヤが突き刺さるような頼もしさがあります。
その他、いろいろな違いが新鮮でした。遊びのクルマとしてコースターを使ってしまったら、二度と戻れないかもしれません。走行性能では当然SUVが上手ですが、「マシンとともに道を進んで行く体感」と、「どこかに停車してからの楽しさ」(を走行中に想像することも含めて)、この2点においては圧倒的にコースターが勝ると僕は感じています。贅沢を言えば、走行性能と日常のチョイ乗りを楽しめるコンパクトなスポーツカーと、コースターの2台所有で使い分けるのがベスト! 大きなクルマは他には必要と感じなくなりました。
マイクロバスなんて運転できるかなあと最初は思っていたのですけれど、慣れた今では、コンビニでも銀行でもこれで行きたい。と思えるほどに、愉快。