Industnatural(インダストナチュラル)

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トヨタ・コースターのカスタマイズ (穴あけ加工)

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キャンピングカーの場合、程度の差こそあれ、ボディーやシャシへの加工が施されます。その程度をどこまでとするのか?

 

どんなに注意して養生して、どんなに注意してバリ取りや錆止めなどの事後処理をしても、それでもノーマルの車両にはなかった弱点を持つことになると思います。コースターをバラバラにしてみて、ノーマルの状態で、金属屑を回収しきれなかったのかなと思われるところも見つかりました。車内の見えないところで、細かな鉄屑が錆びて固着している箇所がところどころあります。そうしたものはとても軽微なので、このクルマを20年、30年使用したところで何も問題はないと思います。しかしボディーパネルやシャシをカットするような改造をした場合、その箇所は数年のうちに目に見えるような修繕必要箇所となるのではないかと思うのです。

そう思う理由は、中古の特殊車両を見たからです。それはコースターではなくトラックベースで、トヨタ車でもありませんでしたが、2000年以降のモデルです。いろいろな装置を積み込むために、ボディー各所にアクセス用のパネルがついていて、その周囲が錆びでボロボロになっていたのです。特に水切りの問題が気になりました。素材や施工方法や、事後処理がきちんとしたものであっても、雨水が入ったときにすぐに流れ去るようになっていないところ、すごく小さくても水たまりのようになるところにはどうしても錆びが発生します。泥や土埃が固まって水分を蓄えてしまい、いつか塗膜を破って鉄にダメージを与える結果となるわけです。あるいは、パネルの蝶番やロック機構のような可動部分で、そして油膜も落ちて、そして塗膜が削れてしまうと、鉄がむき出しになってすぐに錆を呼びます。そこから垂れ落ちた雫は直下のものにも悪影響を与えます。ノーマルの車両はそのような箇所がないように研究と工夫がされていて、特に年代が新しいクルマでは鉄そのものが錆びにくいようになっていたりもしますし、十分な対策が施されていると思うのです。それをカットしてしまうと、やはりノーマル車のようなわけにはいかないはず。

 

ディーサイドにアクセスパネルをたくさんつければとても便利なクルマになりそうですが、そんな理由で、ボディーカットを躊躇しています。

 

ところが、コースターの場合、どうぞカットしてくださいといわんばかりの箇所があります。それはフロアです。ベニヤ板でできています。これなら、ベニアの部分だけなら、いくらカットしても錆の心配はありません。強度的にも、あまり深く考える必要はなさそうです。そして床下に潜ってみると、何かを吊り下げることができそうな部分がとても多く、その容積は全部でポリタンクで10個分以上にもなります。これだけの容積があれば、車内に配置しなければならないと考えていたものの多くをフロア下に持っていくことができます。問題はフロアからのアクセスをどのようにするのか、はたしてそれは便利なのか? 何か悪影響をもたらすことはないか? というような心配ですが、サイドパネルをカットしてしまう場合とは比較にならないほどに気持ちが楽です。

 

フロアに蓋つきの収納庫や、窪みをいくつか作ることで、サブバッテリーや、FFヒーターや、電気系のあれこれや、ツール、非常用品、水タンク等のためのスペースを確保できそうですし、自転車のタイヤがすっぽりハマるような窪みを作ることもできるかもしれません。これらのものを全て車内に積載する場合と比較すれば、クルマ全体の重心もかなり低くなりそう。防水、気密、断熱、防湿などに気をつけて、どーんとフロアのカットをしてみようと思う!・・・  のですが、よくよく考えてみると、どうしてもフロアからアクセスしたいとか、床下吊り下げでは不可能だとか、どうにも積みにくいというものがあるわけでもない・・・ 必然でないことはやめておくとう方針でしばらく進んでみます〜