Industnatural(インダストナチュラル)

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トヨタ・コースターのカスタマイズ (キッチンをどうする?)

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製作中のキッチンエリア。右にシンク。左のクーラーボックスの上には奥のキャビネットからカセットコンロを搭載した引き出しが伸びる仕掛け。

 

キャンピングカーなら、キッチンがあるのが当然のようになっています。僕の場合はこのクルマでキャンプもするかもしれないけれど、旅先では飲食店に入ることが多くなるし、派手な料理なら屋外でするし・・・

 

それで、キャンピングカーにキッチンは必要なのか? というような検索をしてみると、あまり必要でなさそうというのがその結果。理由は、車内の汚れ、片付けの手間、食器洗いの水の確保、排水処理の問題などいろいろ。

 

さて、どうでしょう? 旅における料理の場面。

A・くつろぎのための簡単な料理、カフェタイム。

B・お酒を飲むための簡単な料理、居酒屋タイム。

C・お店がない場所、営業時間外など。

D・面白い食材を手に入れた場合。

E・旅のコストを削減したいという経済的な理由。

F・手料理が大切、栄養バランス重視というような、健康志向。

G・料理が好きで、旅先でも料理をすることが楽しみの一つ。

 

簡単な料理ならダイニングのテーブルでできそう。焼きもの、揚げものは車内が汚れるし、臭いがつくので避けると、残るのは茹でる、煮る、蒸す、サラダ、炊飯、あとは温めるというような選択肢しか残らない。これなら、本当にカセットコンロとミニシンクとまな板とテーブルがあればよくて、いわゆるダイネットは不要。

 

面白い食材を手に入れた場合(D)というのは旅先ではありそうなことで、例えば道路沿いの無人販売でメロンを買ったとか、漁港で漁師さんからカツオをもらったとか、道の駅でイノシシの肉を買ったというようなことがあれば、それをカットしたり料理したりしていただくのが旅の醍醐味でもあるけれど、そのような食材なら駐車場にとめたクルマの中ではなくて、きっと気持ちの良い屋外で調理したい。車内で料理すれば楽しさよりも片付けや臭い対策などの苦行がついてくる、というわけで、やはりダイネットは不要。必要なのは、屋外で料理をするための装備と、その収納庫。

 

コスト削減(E)は、大家族でなければコストが合わない。残るのはFとG、とにかく料理をしたい場合。この場合は、車内のキッチンをどうしよう? と悩むよりもむしろ、キッチンを最優先して設計するべき。

 

結論。鍋料理専門にする。ミニシンクと、ミニ冷蔵庫と、ミニ炊飯器とカセットコンロだけ。そのような料理は、ダイニングで、座ってする!

 

・・・その後・・・

と、思ったのだけれど、やはりどうしても、小さくてもキッチンは欲しいよねということに。その理由は、災害対策車としての機能をもたせたいということと、こんなに大きなクルマなのだから今までよりも長期の旅行に挑戦してみたいということ。そうすると、いつもダイニングで鍋料理ばかりしているわけにいかないし、屋外料理ばかりというわけにもいかない。さらに言えば、せっかくのリア観音開きで、荷物へのアクセスのためだけにこの開口部を使うのはもったいないし、ベッドも左端によせてダブルサイズにまとめることで、フロントからリア開口部へのアクセスルートも確保するのだから、いっそリアにミニキッチンをつくってしまおうということになりました。

 

つまり、右のタイヤハウスを取り囲むような格好でベッド。その後ろ、家庭用のベッドの、ちょうどバックボードの位置、その裏にミニキッチンをつくるという計画。いろいろと寸法を測ってみると、これはなかなかうまくいきそう。

 

・・・さらにその後・・・

キッチンは、リアドア付近に。シンクとコンロが通路を挟んで向かい合う設計。コンロはクーラーボックスの上にせり出す引き出しの中に搭載されている。換気はルーフのハッチとリアドアの解放によって。シンクの左側には跳ね上げ式のテーブル。(トイレとシャワーのスペースはこのテーブルと扉で隠れる仕組み)シンクの下には引き出しと水タンクを設置。リアドアからのアクセスがよく、水や食料の補充や整理がしやすい。