トヨタ・コースターのカスタマイズ (臭い)
バスクサイ。これを、ある中古車店の店主が、「古いトヨタ車特有の臭い」と表現したのを聞きました。
すごく古いバスなら、床が木材仕上げで、その床に染み込んだ防腐剤の臭いがきつかったと聞きます。しかしこのコースターは、フロアはウッドでもベニヤ板ですし、その上には樹脂製のマットがしっかり貼り付けられています。
このコースターの車内の臭いは、気温がとても高いときに強くなることを経験によって知っています。だからきっと、一番強いのは揮発性のケミカルの臭い。というか、樹脂や接着剤などのすべてに含まれるケミカルの臭いでもあるのでしょうから、原因を完璧に特定することも、排除することもまず不可能。
そうは言うものの、なんとか現代的な乗用車レベルにしたい。
今回は、可能な限りバラバラにして、掃除をして、そして塩ビ樹脂製のものを可能な限り撤去してしまい、他の素材に置き換えることを試みています。今のところ大きなものは、運転席と助手席、そしてエンジン周囲を包み込んでいた塩ビマットでした。これは外して洗浄してみて、その後に屋外でさえも近寄ったときに「バスの臭い」を感じたので臭いの主要因と特定し、再び使うことをやめました。
次に狙っているのはフロア全体に貼り付けられた樹脂マット。
これはどうやら、マンションの共益部分の廊下や階段などに貼られているものと同じもの。きっと屋外用、重歩行用で、耐久性とノンスリップ特性に優れたものなのでしょう。船のフロアでも見たことがあります。家庭用のものと比較にならないほどに丈夫なのでしょうけれど、業務用、プロ用、屋外用などにありがちなこととして、健康への配慮という面で少し妥協しているのかなと想像しています。
(というより、製品をつくる側からしてみれば、家庭向けのものを作るときに健康への配慮のために樹脂が本来発揮できる性能を落とすという妥協をしている?)
このマットを、病院の床などに使われているものと置き換える予定。病院用なら、耐久性、健康への配慮ともになかなか優秀だろうと思うので。マニアックなポイントとして、このようなマットには気泡を含ませてクッション性を高めたものがあります。それなら、断熱性のアップという副産物も期待できそう。臭いについてはゼロにはできないと思いますけれど、試す価値はあると考えています。