Industnatural(インダストナチュラル)

「インダストリアル」と「ナチュラル」のハイブリッドライフを提案&実践中

トヨタ・コースターのカスタマイズ (窓ガラス周囲とボディーのサビ対策)

外装はひとまず、ペイントによらず、カッティングシートで完了。

旧オーナーによるライン状の模様のペイント部分に、白いカッティングシートを貼り付けて、白いボディーに白いラインが完成。アディダス風。

 

次は窓ガラスをオリジナルに戻す作業。旧オーナーが色をつけていたので、それを剥がして綺麗にします。スクレーパーが必要かと思いましたが、ラッカーシンナーを塗って放置した後に、カッターナイフの刃を指先で持って押していくだけでこの作業は完了。オリジナルのガラスはブロンズではなく、薄いグリーン。低グレードであるためですが、この色、最近見かけることがないせいか、むしろ設えたみたいで面白いです。

 

リアの観音ドアのガラス枠から、部分的なサビを見つけたのでガラスごと外して修復しました。外す作業は自転車のパンク修理と似ていて、楔をいくつか打ち込んで、最終的に収まるべきレールからゴムの枠を脱線させるという工程。外してみると、サビが深く進行している部分があったので、ニードルスケーラーでつついてこの部分のサビを除去し、サビ転換剤を塗って、パテ埋めして、塗装。その後、紐を使って窓をもとどおりにはめ込むという一連の作業を行いました。近いうちに、内装の全てを剥がして内側の錆止めや防音、断熱のための作業を行う予定ですので、その時に、この窓枠については裏側からも特にしっかりと防錆処置を施すことにします。

 

車内でこの作業をしている間、雨天になり、外装作業中に外して仮組みしていたテールランプの周囲から水が侵入していることを発見。侵入した水はテールランプ直下のボディー下部に溜まって抜けないことも発見。これは設計上の弱点として記憶しておく必要があると思います。テールランプハウジングの固定方法はいくつかのネジで、ボディーとの間はクッション性の高いパッキンをサンドする方式になっていますが、このパッキンは屋内保管だったこの個体についても、すでに劣化して防水性を保つにはやや心もとない状態でした。見えないパッキンですし、高い精度を求められるようにも見えませんが、何年かの間には交換して、純正のネジを全てしっかり締めるという復元作業が必須と思われます。

 

南国で見る古いハイエースなどで、窓枠やボディーの下部がひどく錆びて穴が空いていることが多いので、このコースターについても、他の窓枠や、外装パーツとボディーとが接する部分など水の侵入可能性がある部分や、水切れの悪そうな部分についてはよく確認する必要もありそうですし、侵入した水がどこへ行くのかについてもよく観察する必要があると考えています。

 

そして、各部の内側になっている部分には、防錆剤(ノックスドール)を吹き付けます。特に、ドアやボディーの下部、袋状になっている部分や、複数のパーツが重なり合っている部分は念入りに。