DIY オフグリッド・実行前に検討するべき3つのバランス・・・その2
DIY成功のコツは、「予算少なめ、時間多め、やりがいたっぷり」のバランスです。
次に検討するのは、「3つのバランスの影」・・・つまり、見えないバランス。バランスを支えるバランス。
投資の世界に、「機会損失コスト」という言葉があります。
ケチな話ですが、「そんなことをするなら、ほかのことしていたほうが儲かったはずの残念賞分」というような意味です。具体的には、日本の銀行に円普通預金のままおいておくくらいなら、定期預金にしておけばよかったとか、ドルにしておけばよかったとか、思い切って海外の銀行においておけばよかった、ファンドで運用しておけばよかった、不動産を買っておけばよかった・・・ というような意味です。
「DIYなんかするなら業者に頼めば安上がりだった」・・・ これも機会損失コストですけれど、最初の3つのバランスに関わる機会損失コストであって、最初から覚悟できることですから、これは影のバランスではありません。
一方、「DIYオフグリッドなんかするくらいなら、旅行をたくさんしておけばよかった」・・・これは影のバランス。プロジェクトの枠組みの外にある、影のバランス。極論すれば、「DIYオフグリッドは成功したけれど、その結果、家族が崩壊した」というような場合。「崩壊した」はひどく極端だとしても、プロジェクトに時間をとられすぎて他の大切なことをないがしろにしてしまうことはあるかもしれない。家族の理解がある場合でも、地域の反発とか、キャリアアップの機会を逃すとか。。。
そんなわけで、DIYオフグリッド成功のコツには、影のコツもあると思います。
それは、「既存の社会的なグリッドから見た自分のポジションへの配慮」・・・わかりにくいですね・・・ 具体的に言い換えるなら・・・家族や友人、地域、所属先、仕事、趣味などから、どの程度離れて過ごしても良いかという計算と覚悟。