DIY オフグリッド・実行前に検討するべき3つのバランス・・・その1
個人のオフグリッド志向よりも先に社会のグリッドが崩壊していると考えています。
オフグリッドに賛成。それは電力に限らず。ライフスタイルの全てにおいて。
一方、グリッドの活用にも反対ではありません。それも電力に限らず。
社会の仕組みをうまく活用して賢く生きるライフスタイルも良いと思いますし、そのほうが低コストで自由時間も多くなる場合が多いと思います。
何をするにしても、「お金、時間、やりがい」の3つのバランスを無視できる人は幸運ですが少数派です。僕らは、これら3つのバランスの上で折り合いをつけてやっていくしかない。
例えば、「男の料理」なんて旨いに決まっていると、何十年も前にたけしが言っていました。確かにそうです。カレーひとさらのために2時間と2000円をかけられれば満足度が高くないほうがおかしい。このように、3つのバランス無視は幸運ではあるけれど、再現性、一般化、継続性など、肝心なところに難がある。
はたして、電力について、2022年の現在において考えられる最高のDIYオフグリッドを目指すなら、その研究のために数十時間、実行のために30日はかかるでしょう。週休2日の人なら、なんだかんだでおそらく12ヶ月くらいかかり、その間に研究が古くなってしまう。お金を使って業者にお願いすれば早く進むけれどもDIYではなくなってやりがいが減る。
究極のバランスでできたと思っても、コスト回収の前に設備の故障や制度変更があったりして、やはりバランスは崩壊するかもしれない。だからこそ、DIYの出番です。DIYなら許せる、補える部分があるからです。
DIY成功のコツは、使うお金を少なめにして、その一方で、時間とやりがいを多めにしてこの3つのバランスをとることだと思います。これもまた、電力の話題に限らず。