Industnatural(インダストナチュラル)

「インダストリアル」と「ナチュラル」のハイブリッドライフを提案&実践中

移動式コンテナハウスを製作するプロジェクト 「メンテフリーで経済的」であるために。(その2)

引き続き、次の3つのチェックポイントを検討してみます。

 

3・ほぼメインテナンスフリー。

4・耐用年数が数十年超。

5・経済的。

 

 

キャンピングトレーラーと同じようなものとして、「船」についても考えてみます。

移動できる空間ですし、船台やトレーラーに乗せれば陸上で活用することもできるはず。もちろん、新品が経済的でないことは言うまでもありませんが、中古についてはどうでしょう?

 

メンテフリーという点では優秀かもしれませんが、経済的かどうかは、判断が難しくなります。200万円レベルで、道路を使って運ぶことができるボートやヨットを購入した場合、15年後にいくらになっているのかを先読みすることがとても困難です。中古の船であっても、船としての実用性が値段をつけるなら、すべての装備品がしっかりしてないといけませんし、クルマでいうところの車検のようなものを突破できるのかなどの問題がついてまわります。船として使わずに、単に空間として船を購入しようという人がほとんどいないために、そのような人のための市場も成立しません。もしも船として致命的な欠陥があって、空間としての買い手もいなければ、最終的にはいよいよ処分するしかなくなりますが、多額の処分費用を負担しなければなりません。FRPのボートの処分のためには、専用のトレーラーやトラックによる回送費用に加えて、1メートルごとに1万円というようなリサイクル料金が加算されます。

 

そもそも、船が住空間として優れているとしたら、それはとても巨大なものであって、道路を使った移動ができません。さらに言えば、仮にも住むための空間で、陸上にあるのに、それが船であるなら、お店の看板と間違えられたり、よけいな注目を集めすぎたりして落ち着かないかもしれません・・・