Industnatural(インダストナチュラル)

「インダストリアル」と「ナチュラル」のハイブリッドライフを提案&実践中

トヨタ・コースターのカスタマイズ (シャワールームについての思考その1)

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シャワーとトイレとシンクを仮設置。シンクの左に跳ね上げ式のテーブルを設置する計画。

 

難題です。だから面白いです。

 

給排水の経路を単純化したいので、水に関係するものは一箇所にまとめたい。重量のバランスも気になりますが、この問題は他の重量物とのやりくりでなんとかすることにして、とにかくいかにうまくまとめるかという問題に集中してみます。

 

どこかへ出かけたときに、汚れたり汗をかいたり、海に潜ったりしてもすぐにリフレッシュできると、リフレッシュできるという利点のみならず、広くて複雑な車内の掃除の手間も減ります。従ってシャワーは欲しい。昔は檜風呂まで装備したキャンパーが「あまり珍しくなかった」とどこかで聞いたことがありますが、日本では各地に日帰り入浴ができるような温泉も銭湯もたくさんありますし、それを探すことも旅の楽しみのひとつですから、本格的なシャワールームは不要ー とは言うものの、本格的かどうかはともかく、貴重な空間を使うときには常に考えなければならない問いかけ。「2つ以上の機能はあるか?」そんなわけで、シャワーのための空間を一体どう考えるのか?? という問題と向き合ってみることにします。

 

考え方は2通り。シャワーのために、空間が必要だけれどもその空間はシャワーを浴びるまで不要なので、折りたたみ式のシャワールームで良い ーと考えるか、それとも、シャワールームの空間から、さくっと簡単に荷物を搬出できる仕組みにして、いつもは荷物を置く場所にする と考えるか。

 

「一空間二機能以上」の原則から、荷物置き場との共存を考えるのですが、例えばウエットスーツと一緒にシャワーを浴びることはできたとしてもうまい共存とは言えませんし、シャワールームを満たすほどの荷物をシャワールームに入れたのであればシャワーを浴びるときの大移動がいくらスムーズにできてもストレスになります。そもそも、シャワールームと荷物との共存がうまくできそうにありません。なぜなら、湿気対策が必要だからです。家庭なら、その湿気対策を効果的に活用して洗濯干し場にもできるのでしょうけれど、そこまでの洗濯物を干すような旅行スタイルをイメージしてみると、それは旅行というよりはむしろ暮らしもしくは超長期の旅行。下着などの小物だけ? ならそもそもたくさん持っていけば洗濯をする必要も特にないし、洗濯をしたいのなら洗濯機も脱水機も必要になる? ・・・旅の荷物と洗濯の関係に話が及ぶと長くなりますね〜 しかしどうあれ、シャワールームを洗濯物で満たすことがすごく良いアイデアという気はしません。今のところ。

 

トイレとシャワーの共存は、相性良しと思います。自宅の風呂場で、風呂イスをポータブルトイレと思ってその真上に立ち、シャワーを浴びて見ても、ほとんど邪魔になりません。むしろ、ちょっと座って足や頭を洗うというようなシーンには便利とさえ言えそう。特に狭いシャワールームならなおさら。ただし、ここで考えることがひとつ。それは排水をどうするか? トイレの排水のことではなく、シャワーパンの排水のこと。

 

シャワーパンに排水口があるのは当然と思うのですが、海外のバンキャンパーをチェックしていると意外にも排水口のないパンでシャワーを浴びて、溜まった湯をあとで捨てて、シャワーパンを畳んだり、片付けたりというスタイルも見られるのです。これはこれで、排水のマナーのことは別問題として、シャワーパンにも排水口アリナシの2通りを考えてみるべきチャンスということは言えそう。しかし、トイレとシャワーパンを共存させるのなら、排水口は絶対に必要。そうでないと、排水のために底が濡れたトイレを動かすか、それともトイレが壁で支えられている形状でないとダメ。どちらも大仕事なのでパス。こうして、シャワーパンには排水口アリ。という結論。

 

せっかく排水口があるのなら、このシャワーパンに雫が滴るようにして、ウエットスーツを吊るしたい。ダイビングの道具もできればここに置いて、シャワーを浴びるときにはサクッと取り出せるようにすることを考える・・・ としても、やはりシャワーのた

めに必要な空間が大きすぎます。そこまでの空間は不要。トイレと荷物をうまく置いても、それでも膝から上の部分がどうしても死んだ空間になってしまう。その体積、なかなかの大きさです。シャワーパンの面積は縦80、横70センチくらいで十分。高さはコースターの室内高で、使うのが膝あたりまでなら、120センチくらいはただの空間になってしまう。洗濯物干し場にしてはあまりにも贅沢。他の荷物を入れる棚のようなものなら、蝶番やキャスターでどこかに移動できるようにしなければならず、できたとしても移動先はどう考えても通路か屋外しかなく、まさか屋外に追いやることもできないので通路を塞ぐことになる。衣類のハンガーバーなら、湿気対策ができても重心がとても高いものになるので移動に向かない。

 

それに! 肝心なことに、シャワーではなくトイレを使いたいときにもこの移動が必要になるので、いかにシンプルでも荷物が余剰空間にあることはあまり現実的ではない。こうなると・・・ ドアを開けるのと同じくらいのアクションでシャワーとトイレのための空間ができ、なおかつその空間には荷物を置くことができない、という意味になり、そうだとすると・・・ その空間の使い道は、スバリ、「空間」です。