トヨタ・コースターのカスタマイズ (シートをどうする? 後部座席)
バブル時代のハイエースのシートがすごく良いです。オークションで落札したので、まずは仮設置してみようと思います。
届いてびっくりのサイズ。大人3人が座れるシートを二脚。わかってはいたけれど、びっくり。迫力満点です。家具と呼べそうなレベル。知らない人がみたら、その搬入風景は引っ越しと思うかもしれない。
このサイズの椅子を据え付けるための余裕はもちろんあるのですが、これを入れると折戸ではきつい。折戸は内側に折れて収容されるため、助手席に向かうときに邪魔になるのです。それも理由のひとつとして、折戸からグライドドアにチェンジしました。これで、乗降口のドアを開けたらどの席へもらくらくアクセスできます。
ところでそのハイエースのシートですが、これは、1995年モデルの最上級グレード、スーパーカスタムリミテッドのものです。今のクルマには設定のない、重厚なモケット生地と分厚いクッションがその最大の特徴。そして、スライド機構がない。
購入したのはセカンドシートと、サードシート。それぞれ、次のような特徴があります。
セカンドシートは、3名座れるサイズを贅沢に使った2名定員で、2点式のシートベルトが付いていて、そして2名が両腕を休めることができる肘掛付きであるにも関わらず一体型で、おまけにぐるりと回転します。180度回転するだけでなく、90度のところで固定することもできます。こうすると、横向きに着座する格好になり、サードシートと合わせてL字形状のサロンになります。このL字アレンジがコースターの車内で成功するかどうかは試してみないとわかりませんが、前向きと後ろ向きはきっといい感じになると思います。
サードシートは、そのまま部屋に置けるようなしっかりした4本足で、3名定員。真ん中の席の背もたれは肘掛兼用の収納ボックスになっているので事実上の2名定員。シートベルトは中央用を除いてバックルだけなので、2つ用意する必要があります。SUVのサードシートと異なり、しっかり座ることのできる形状とクッションを持っています。表皮はセカンドと同じ分厚いモケット。
この2つのシートは、どちらもコースター純正のシートとは比較にならないほどに贅沢なつくりですし、サイズも巨大です。よくもこんなシートがワンボックスカーに収まっているものだなと感心してしまうような迫力です。そして表皮が実際に目で見ると薄い茶色系。いろいろな写真をオンラインで見てもすべてなんとなくグレーで、ほのかにグリーン系に見えるのですが、これは光の反射の関係なのか、実際とはずいぶん違う色です。僕のトヨタ・コースターの内装は薄茶系なので好都合でしたが、ひょっとすると、モケット生地が写真になるときに乱反射するためかもしれません。
まずはこれらのシートを車内に入れてみて、現物あわせで最適なポジションを出してから固定しようと思います。
・・・その後・・・
この椅子はすばらしいです。とても贅沢です。自動車の歴史の中で、椅子だけを選んだ博物館をつくるなら、きっと豪華ソファー系コーナーでかなりの上位、たぶんベスト1になることと思います。ドアをあけて、この椅子がどーんと存在している車内空間を眺めただけで贅沢な気分に浸れます。しかしながら、他の椅子と交換することにしました。その理由は、僕のこのクルマの使い方に対して合わない部分があって、それがどうしてもクリアできなかったためです。同じコースターや、その他、ハイエースクラスの車にこのシートを取り付けたいと思う人がいたら、ものすごくオススメします。