トラック保冷コンテナベースの工作室(その5)
雨上がりの作業はスローなスタートでしたが、夕方までには調子が戻ってきて、まずまずの進展がありました。
東、北、南の壁面の形が見えてきて、屋根の骨組みをつくる一歩手前の状態。ここまで、ホームセンターに一度も行かずにできているところがちょっとした自慢。材料の全ては、余り物、貰い物に加えて、某ホームセンターの大創業祭や、某製材所の大売り出しのときに買って保管していたものなど。
そしてこの工法なら、重機なしで、一人でできます。高所のボードは吊り下げ棒をつくって、それで持ち上げておいて固定します。いろいろなパーツが組み合わさっていく過程で徐々に強度がアップしていき、角度や水平や高さが整っていきます。
自分用の小屋なら、柱にガルバリウム板を打ち付けておしまいにするのですけれど、施主の75歳の家は築125年の古民家。頼まれたわけではありませんが、似合うものにしなければというプレッシャーがあります。もしもこだわらずに作ったら、古民家にトラックが突っ込んだみたいに見えてしまう。白い保冷コンテナを古民家に似合うものにするためのコンセプトは、「蔵」です。そんなコンセプトをどこまで貫けるかの勝負を楽しみながら、進めていきます。