DIY・リチウムイオン電池の並べ方(端子上向きはできれば避けたい)
海外の事例を検索すると、バッテリー端子を上向きにしていることはほとんどありません。
なぜでしょう?
リチウムイオン電池は、ごく一般的な掛け時計に使うような単三型1.5Vの乾電池のような格好ではなくて、トランシーバーなどに使う9V乾電池のような格好をしています。
プラスとマイナスの端子が並んでいる・・・。
少年時代、9V 乾電池を舌にあててみた人、いるでしょう?
もちろんしびれます。
ガムを包む銀紙を当てればスパークが出ます。形状など条件を整えてそのまま保持するとすぐに燃えます。これはサバイバル火起こしのスキル。この9V電池を引き出しに入れておき、同じ引き出しに入っていたハサミのような金属製のものと接触してスパークを起こした結果、火事になってしまう事例があるそうです。端子が並んでいるというのはそのくらい恐ろしいこと。
リチウムイオン電池を使って蓄電池をつくる場合、複数のモジュールを扱うことになります。並べているとき、組み立てるとき、メンテをするとき、周辺の設備に用事があるとき・・・工具を使う機会がたくさんあります。バスバーを持っていることもあるし、導線を持っているときもある。インバーターを設置しようとして、バッテリーの上にちょっと置いてみたなんてこともあるでしょうし、作業者が手を置くこともあるでしょう。
・・・端子が上向きなら、置いたもの、落ちたもの、触れたものがそのままになる確率がとても高い。当然、ショートします。レンチやドライバーで導通しっぱなしなんてことになればとても恐ろしい。
・・・端子が横向きなら、少なくとも上述のようなリスクは大幅に軽減できると思います。