Industnatural(インダストナチュラル)

「インダストリアル」と「ナチュラル」のハイブリッドライフを提案&実践中

DIY・太陽熱温水器(その1)

1980年頃の給湯設備はタンク式&電気式で、そこに太陽の熱であたためたお湯を入れて電気代を削減するという方式。お風呂のお湯張りを二度もすればタンクは空っぽになって水が出てくるばかりとなってしまい、お風呂がぬるくなる・・・。屋根からお風呂に配管を直結させると真夏なら火傷する。

 

今思うと、シンプルで良いような気がしますけれど、設備各所からの水漏れもありましたし、バルブの開け忘れや閉め忘れがあって、お風呂に入れなくなったりもしました。

 

この頃、キッチンにはガス式の簡易給湯器があるのが一般的でした。湯温は回転式のつまみで調整するタイプ。まな板越しに種火が見える・・・着火は単一乾電池二個・・・なかなかシュール。

 

その後、給湯温度や湯量をコントロールできるガス式給湯器が一般的になり、キッチンに装備された簡易給湯設備は不要となりました。お風呂のための給湯タンクも不要になりました。スイッチひとつでお湯はりができて、キッチンでも自由にお湯を使用できるという利便性から、太陽熱温水器さえもバイパスしたまま忘れ去られてしまいました。大きくて重くて高価な設備を屋根に乗せるコストよりもガス代を払うコストが有利と考えられるようにもなったのか、ますます太陽熱温水器離れが進みました。

 

現在は、ガスや灯油などの熱源を使う方式に加えて、ソーラーパネルで電気をつくってその電気で熱をつくる方式が主流。・・・太陽の熱をそのままいただく方式は忘れられてしまったかのようでした。

 

エネルギー効率から見れば、ソーラーパネルで電気をつくるよりもお湯をつくるほうがはるかに有利ですし、太陽熱温水器の世界は真空管方式による革命を経て、その集熱能力は圧倒的なものになったのにも関わらず、太陽熱温水器を目にする機会は多くありません。

 

 

高効率の設備。地上置きできるタイプもある。