Industnatural(インダストナチュラル)

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トヨタ・コースターのカスタマイズ (天井吊り下げ式ベッド)

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天井吊り下げ式のベッドをテスト中。良い案と思うけれど、身長175センチ長なら頭をぶつけるのが難点。


キャンパーとしての利用も想定するこのクルマに、ベッドがないというわけにはいきません。

 

1、しかし室内空間の大部分を、眠るときにしか使わないベッドのために常に占有してしまうのはもったいない。

 

2、そうかと言って、いちいちベッドを展開するのも面倒。

 

3、なおかつ、このクルマは貨物登録なので、荷室であるべきところに常設ベッドを固定するわけにはいきません。

 

というわけで、このクルマのベッドは、室内のどこかに収容でき、簡単に設置でき、そして車検対応であることが求められます。これはなかなかの難問。

 

あれこれ検討して、実際に作成してみたりもして、結果的に、天井吊り下げ式、昇降式ベッドを制作することにしました。

 

上下移動の仕組みはケーブルを使ったエレベーター式でOKですが、その上下移動をスムーズにするためにはバラストをつけるのが良さそう。では、走行中は低いところにあり、ベッド展開時のみ高いところにあっても良いもので、ベッドと同じくらいの(一定の)重さのものは車内にあるかというと・・・ サブバッテリー・・・2個セットでは重すぎるし、一個だけ吊り上げるというわけにもいかない・・・ 水タンク・・・ 重量が変動する・・・ 衣装ケース・・・ これも重量が変動する・・・ ダイビングのウエイトベルト・・・ 潜るときにベッドが落ちてしまう・・・ 工具・・・ 使うときにベッドが落ちてしまう・・・ クーラーボックス・・・ 重量が変動する・・・ トイレ・・・ 上昇しては困る・・・ AVシステム・・・ ベッド設置時以外にも使う・・・ スペアタイヤ・・・ 車内にないし、重すぎる・・・ というわけで、バラスト作戦は実行不可と判断。自宅なら、単なるバラストでも良いのですが、クルマでは無駄なものを積載したくありませんからね・・・

 

では、手動ウインチでケーブルを引くのはどうかと言えば、そこまで重くないし、ウインチが無駄。手で引けます。それなら手で引こう。というわけで、ケーブルを手で引くしかけにすることに決定。ヨットの装備品からヒントを得ることにします!

 

 ・・・その後・・・

 

2倍力のプーリーをアルミバーとステンネジで制作して、天井とベッドの双方に固定。四角のベッドを二本のベルトで吊る方式なので上げ下げのときにバランスを崩して暴れる傾向がありますが、補正可能な範囲。もうひとつの問題は、頭をぶつけること。あと15センチルーフが高ければという無理な望みが生まれてしまう・・・。しばらくこの状態で天吊りのまま保持して様子を見ます。

 

・・・さらにその後・・・

 

2列目、3列目の椅子を交換することになり、 それが契機となってあれこれぜーんぶ設計しなおすことに。吊り下げベッドもほとんど完成というところまで仕上げていたのでこれをなしにするのは自分としてもなかなか大胆というか、アホな判断なのですが、椅子の変更は他のすべてに影響を与える大きな変更ですのでしかたがない。この先どういうベッドになるのかはともかく、天井吊り下げベッド自体は、アリです。この方式はスペース効率がとても良いです。そのまま車検対応という点も良いです。 

 

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天井吊り下げ式ベッドの収納状態。マットレスや寝袋もそのまま載せておける。