トヨタ・コースターのカスタマイズ (シートをどうする? 検討の過程)
コースターに限らず、バスのシートというのは思いの外、コンパクトです。
2名が並んで乗車する座席のサイズを乗用車と比較するなら、軽自動車レベル。
大人数を同時に運ぶことを主目的とするバスをつくりたいわけではなく、個人で多目的に、楽しく使用するためのクルマですから、もう少し余裕のある座席に交換したいと思います。
そして研究開始。まずは先輩各位の情報を国内外から。
調べてみてわかったことは次のとおり。
1、キャンピングカーの座席は、可変型が多いけれどもサイズとしてはミニバスレベル。狭い、あまり快適そうではない。(今回の交換目的に合わない)
2、アメ車のミニバンは、人員輸送目的の割り切り型から、とても贅沢なキャプテンシートまで多種多様。(キャプテンシートは検討対象)
3、国産のミニバンもアメ車同様に多種多様。(検討対象になるシートが多数。シートアレンジも含めて候補が多い)
4、国産なら、車種を問わず、80年代、90年代のシートのほうが分厚くて表皮もしっかりしているように見える。特にハイエースのラウンジ仕様はゴージャス!(古くて程度の良いシートがあれば面白そう)
5、同じような理由&目的、あるいはキャンピングカーのベースにするためにシートを交換する必要性に迫られているのはハイエースコミューターのオーナー?(新車外しのシートが安くて合理的な選択になりそうだけど、シートアレンジに難あり? そしてそもそもサイズの問題は解決しない)
6、コースターの上級グレードのシートはオークションでは見つからず、専門業者のサイトではあるけれど、価格が不明。そしてサイズの問題は解決しない。
こんなことを先輩たちは検討されたのかどうかわかりませんが、エスティマやアルファードのシートに変えている人がちらほら。海外では2名乗車と割り切ってしまうような傾向も。使用環境をよくよく考えて、シートアレンジから逆算して選ぶべきと頭ではわかっているものの、オークションに出品されている多くのシートを見ていると、可能性がいろいろ広がりすぎて迷います。あまりゆったりしたシートにすれば、いくら広い空間を誇るクルマといえども狭くなりますし、通路を確保できなくなったりもします。
こういうことに悩み、思いを巡らせるのも楽しみのうちですね。
・・・ シート決定後・・・
助手席から順番に決めました。助手席は、ヴェルファイアの2列目シートを加工して取り付け。レールを取り付けないのでスライドはしませんが、大きなフットレストがせり出すタイプなので快適です。右側だけでなく左側にも肘掛があることは、助手席にドアのないコースターの場合は合理的。そしてもうひとつの重要ポイントとして、このシートはシートベルト内蔵型。これで、コースター特有の助手席シートベルトのための大掛かりな鉄製の支柱も撤去でき、車内がとてもスッキリします。
運転席は、助手席と同じ表皮、黒のアルカンターラを探して、ヴェルファイアの運転席シートを選択。肘掛は右側のみ。純正よりも4センチほど着座位置が高くなるので、ボディ側に取り付ける固定金具を低く工夫して制作。助手席同様、とても狭いところに大きなシートを固定するため、現物合わせで何度も調整する必要がありました。サイドブレーキは、ネジ一本分だけドア方向に先端をずらして固定する必要があります。
セカンドシート&サードシートは、100系ハイエース・スーパーカスタムリミテッド用のモケットシートを選択。とても大きなシートで邪魔になりそうですし、色や形状も合わないような気がして、この選択には自信がありませんが、価格がとても安く、固定方法がシンプルで、そしてリビングとしての使い勝手には文句がないことを良しとして決断。ダメならコースター用としてではなく、別の目的で活用しようと考えています。(パソコンの画面ではどれを見てもグレーに見えるものが、実物は意外なことに茶系だったのが嬉しい誤算でした)
(贅沢なことに、エルグランドのセカンドキャプテンシートも試しに2脚購入。革張りで、ハイエースのシートがどうにもダメならこちらを利用する予定。合わなければ部屋の中で使用するつもり)
・・・さらにその後・・・
いろいろ検討したり、購入してみたりして、コースターのリビング&パッセンジャー用としてのベストが見えてきました。 それは、アメリカの大型SUVのサードシートです。高年式のものならシートベルトが内蔵されていて、そしてほとんど使用されることなくオークションに出ています。そして価格が安く、なおかつサイズもあまりにも大きいということもなく、快適です。これは回転しないので、コースターの3列目シートにぴったり。(回転するのなら2列目、3列目を両方これにしたいくらい)
・・・そのまた後・・・
セカンド、サードシートについては、4種類を試して、結果的にキャデラックエスカレードの最上級シートを採用。
超高級車らしい素晴らしい革張りなので飛び抜けてゴージャスで、そしてラッキーなことに、最も安価でした。